感謝できない子にイライラ…怒りの裏にある本当の気持ちとは?
子育て中って実はイライラの連続だったりしますよね。ちょっと気を抜くとつい子どもにイライラをぶつけてしまったり…。落ち込みますよね。
でもそのイライラって子供の事を大切に思っているからこその怒りなのではないですか?
怒りの裏にある本当の気持ちと向き合うことで冷静に愛情を伝えられるようになるかもしれません。
◾️エピソード
「ママ、足マッサージして〜」と娘。
お風呂上がり、ソファでくつろいでいた私のもとにタオルを持ってきました。
「いいよ」と言いながら、娘の足をもみ始めたけれど、なんだか様子が気になる。
スマホを見ながら、当たり前のように足を出している娘。
「ここはどう?」「気持ちいい?」と話しかけても「んー」と適当な返事。
私はだんだん、無言になっていきました。
「ねぇ、感謝はないの?」
思わず口から出た言葉。
すると娘は、明らかに“言わされた感”の「ありがとー」。
その軽い調子に、イライラが一気に爆発。
「感謝のできない人のことは信用できないし、関わりたくないよ。」
冷たい口調で言い放ってしまいました。
怒りオーラ全開。
そのあとも、普通に接することができず…。
娘は部屋で少し泣いたようでした。
でも、私はご機嫌取りのように話しかけるのも嫌で、そのまま時間だけが過ぎていきました。
冷静に考えると私の中には
- 「親子のふれあいの時間にしたかった」という気持ちと、
- 「感謝の気持ちを持てる子に育ってほしい」という願いがありました。
ただ、その想いが“怒り”にすり替わってしまっていたんですよね。
伝えたい気持ちは本物なのに、伝わり方が間違ってしまう。しかも訂正も上手くいかない。
そんなもどかしさだけが、心に残りました。
■ 心理学から見た視点
親が子どもにイライラしてしまうとき、
その裏には“本当の望み”が隠れていることが多いそうです。
今回のように「感謝できないの?」と感じたとき、
実は「大切にされたい」「分かってほしい」という親自身の心のサイン。
心理学ではこれを「一次感情(本音)」と「二次感情(表に出た感情)」と呼びます。
たとえば、
- 一次感情:娘と楽しく過ごしたい、感謝を伝えられる人になってほしい
- 二次感情:イライラ、怒り
私の場合も、一次感情(本音)は「愛情」だったのに、
表に出たのは“怒り”でした。
怒りは「ここに大事な思いがあるよ」という心のサイン。
だからこそ、一度立ち止まって「私は何を望んでいたんだろう?」と自分に問いかけることが大切なんですね。
■ どうすればよかったか
あのとき本当は、「一緒に話しながらやりたいな」
そんな一言が言えたら、きっと空気が変わっていたと思います。
「感謝できないの?!」よりも、
「ママは○○してもらえると嬉しいな」と自分の気持ちを主語にして伝えると、
相手は受け取りやすくなります。
また、子どもが“感謝を学ぶ”のは、
「ありがとう」と言われたときの心地よさを体験した時らしいです。
親が先に“感謝を伝える側”になることも、
実は大切な学びにつながりますね。
■ 最後に
「感謝できる子になってほしい」
この願いの根っこには、
「人の気持ちを大切にできる子に育ってほしい」という親の愛があります。
怒ってしまった日があっても、
それは“ダメな日”ではなく、
「心の奥にある愛情を見つめ直すチャンス」。
私もまだまだ修行中ですが、
次は“怒り”の前に、“本音”を少しだけ見つめられるようになりたいと思います。


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