エピソード
高校生の息子が休みの日、部活の後に「一回家に帰って、友達と遊びに行く」と言いました。
でも、家と学校の往復で3時間近くもかかるんです。
「着替え持って行けばいいのに」「コインロッカー使えば?」など、
私は“効率よく遊べる方法”をいくつも提案しました。
だって、せっかくの休み。時間をムダにせず、思いきり友達と過ごしてほしかったんです。
でも途中で気づきました。
――あ、私、息子の“やり方”を奪ってるかも。
結局「やりたいようにやりなよ」と話を終えたけれど、
なんだかモヤモヤ…。
「選択肢を増やしてほしかっただけなのに、押しつけだったのかも」と反省しました。
心理学から見た視点
思春期の子どもにとって「自分で決めること」は、
自立の第一歩であり、自己肯定感を育てる大事な経験です。
親が“先回りして提案”すると、
善意であっても「信じてもらえていない」と感じてしまうことがあります。
心理学では、こうした状態を「過保護的コントロール」と呼び、
親が子の行動を「よかれと思って」整理・最適化してしまうパターンです。
もちろん、それは“愛情の裏返し”。
「子どものやり方を試すチャンスを奪う」事になりかねません。
どうすれば良かった?
・まず「一回帰って来たいんだね」と気持ちを受け止め、なぜそうしたいのか聞き出し共感する
・提案より「どうしたい?」と聞く
・言いすぎたと思ったら、「口出ししすぎちゃったね、ごめん。でも応援してるよ」と素直に伝える
“謝る”というより、“信頼を伝え直す”イメージで大丈夫。
思春期の子には、この「信じてるよ」のひとことが一番響くそうです。
ついつい口を出しちゃって「過保護だな〜」とその度に反省します。頭では分かっていてもなかなか出来ないもんですね。それでもちゃんと反省できた事が今後に活かせると思っています!
明日、口出しし過ぎた事を謝ろ〜っと


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