エピソード:つい先に動いてしまう私
子どもが困っていそうだと、つい「迎えに行こうか?」「片づけとくよ」と声をかけてしまう。
頼まれてもいないのに先回り。よくやっちゃうな〜
「やってあげた方が早いし、子どもも助かるだろう」と思って動いてしまうけれど、
あとから「また過保護だったかな…」と反省します。
そんなこと、ありませんか?
私も「助けてあげたい」「困らせたくない」という気持ちから動いてしまうことがあります。
けれどそれが続くと、子どもの成長のチャンスを奪っているかもしれないんです。
心理学から見た過保護の危険性
心理学では、過保護とは「子どもの自立の機会を親が奪ってしまう状態」とされています。
一見、優しさに見える行動が、実は“学ぶ機会”を減らしてしまうことがあるのです。
① 自分で考える力が育ちにくい
親が先に解決してしまうことで、子どもが「どうしよう?」と考える時間が減ります。
小さな決断を積み重ねることで“判断力”や“自己効力感”は育つため、
先回りしすぎると「自分で考えなくても大丈夫」というクセがつきやすくなります。
② 自己肯定感の低下につながる
過保護な環境では、子どもが「できた!」という達成体験を得にくくなります。
そのため「自分は一人でできない」「お母さんがいないとダメなんだ」と感じ、
自己肯定感が下がることがあります。
小さな成功体験を重ねることが、自己肯定感の土台になるんです。
③ 責任転嫁のクセがつく
困難な場面でいつも親が助けてくれると、
子どもは「何かあっても誰かがなんとかしてくれる」と感じるようになります。
その結果、失敗した時に「自分が悪いんじゃない」と責任を他人に向けてしまうことも。
自分で考えて行動する経験を積むことが、責任感を育てます。
過保護にならないためにできること
①「頼まれたら助ける」を意識する
まずは、“頼まれたら”動く、を意識してみましょう。
子どもが「手伝って」と言えることも、自立の一歩。
親が先に手を出すより、「どうしたい?」と聞く方が、考える力を育てます。
②「見守る勇気」を持つ
子どもが少し困っているとき、すぐ助けるよりも“見守る”ことも愛情です。
失敗や遠回りも、経験値になります。
「うまくいかなかったね。でも頑張ってたね」と声をかけるだけで、子どもは安心して挑戦できます。
③「早くやるより、待つ時間を増やす」
親が先に動くのは、“時間短縮”のためでもありますよね。
でも、あえて“待つ時間”を意識して取ると、子どもが自分で動き出す瞬間が見えてきます。
その瞬間こそ、成長のサインです。なかなか難しいんですけどね(^^;)
それでも意識するだけでも少しずつ変わっていけると思います。
おわりに
過保護は「愛情の裏返し」。
「してあげたい」と思うのは、それだけ子どもを大切に思っている証拠です。
だからこそ、**“信じて任せる勇気”**を少しずつ増やしていけたらいいですよね。
子どもが自分でできることを少しずつ増やしていくと、
親も「見守ることが楽しい」と思えるようになります🌸最終的に親は早く楽になれますね(笑)
過保護って優しさから来るんですよね。優しいから無意識に手伝ったり助けたりしてしまう。
優しい事は悪いことではありません。厳しくしようなんて思わなくていいんです。
優しさのベクトルを少し変えるだけ。子どもが失敗しても、困っても、最終的にその優しさで包んであげれば子どもの心は元気になると思いませんか?
私もまだまだ修行中。子どもを信じて見守る心の余裕を育てていきたいです。


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