エピソード
朝の支度の時間。
「早く着替えて!」と言っても、子どもはテレビを見ながらのんびり。
「もう、いい加減にして!」
気づけば大きな声が出てしまっていました。
子どもはしょんぼりと黙りこみ、私は胸がチクッと痛む。
「また怒っちゃった…」「あんな言い方しなきゃよかったな」「怒鳴っちゃダメだよね」
そんな後悔がぐるぐると頭を巡ります。
その間もイライラは収まらず”怒ってますオーラ”を出し続けてしまう…頭の中と心は裏腹です。
子育ての中で「つい怒ってしまう」瞬間って、誰にでもありますよね。
私もまだ勉強中で、毎回反省と試行錯誤の繰り返しです。修行の毎日(^_^”)
心理学で見ると
心理学では、怒りは「二次感情」と呼ばれています。
その下には、焦り・不安・悲しみ・期待などの「本当の気持ち(一次感情)」が隠れています。
たとえば今回のような場面では、
- 「遅れたら学校に迷惑をかけちゃうかも」という焦り
- 「自分の言葉を聞いてほしい」という願い
- 「ちゃんとできるようになってほしい」という期待
こういった気持ちが、怒りの奥に潜んでいたかもしれません。
つまり、「怒ってしまう=悪い親」ではなく、
“うまくいかなくて悲しい” “子どもを思う気持ちが強い”というサインなんです。
どうすればよかったか
怒ってしまった後にできるのが、「フォロー」です。
フォローとは、「怒ったことを帳消しにすること」ではなく、気持ちをもう一度つなげ直すこと。
フォローの言葉例
- 「さっきはママ(パパ)も焦ってて、言い方がきつくなっちゃったね」
- 「朝ってバタバタしちゃうよね。ママも余裕がなかったな」
- 「あなたが悪いわけじゃないよ。ママもイライラしちゃってごめんね」
- 「どうすれば朝うまくいくかな?一緒に考えてみようか」
- 「怒っちゃったけど、あなたのことは大好きだよ」
こんなフォローをすることで、子どもは
「怒られた=嫌われた」ではなく
「ママはわかってくれようとしてる」と感じられます。
また、自分自身へのフォローも忘れずに。
- 「今日は焦ってたな。そんな日もあるよね」
- 「怒っちゃったけど、私なりに頑張ってた」
そう思えるだけで、気持ちが軽くなります。
親も人間。感情の波があるのは自然なことです。怒った後に「どうすれば良かったかな」と考えられた事が素晴らしいと思って欲しいのです。
まとめ
つい怒ってしまうのは、「子どもを大切に思っているからこそ」。
だから、怒ったあとに落ち込むよりも、
「どうやって気持ちをつなぎ直すか」に意識を向けてみましょう。
フォローのひと言で、親子の関係は何度でもやり直せます。
そして、完璧じゃなくてもいい。
「今日もがんばったね」と、自分にも優しい言葉をかけてあげてください。
その優しさが、子どもの自己肯定感を育てる“土台”になります。


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